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Cocco@武道館ライブ[2000年10月06日(金)]感想文 written by nonotaro
10/6の武道館から、早いものでもう1週間です。いろいろと朧になった部分もありますが、あの空間にいることができた幸福感をメモしました。
8月始めにCoccoをMusic Stationで見て彼女を意識して9/6の今回のツアー初日@クアトロを体験し魅入られ心待ちにしていた武道館%ツアーファイナルの日がやってきた。遠征したかったけど、仕事等のタイミングでこのツアーは初日と楽日の参加。他会場でのレポや感想を読んだり、2年前の武道館のスペシャルさを見たり聞いたりで、いやがうえにも期待で心はいっぱい!朝からワクワク。
九段下に着いたのは午後6:20くらいだった。地下鉄の出口を出た地上には待ち合わせらしき人達が歩道沿いに佇んでいる。20代とおぼしき女性が多いかもと思いながら坂道を登る。さすがに今日はバッタ屋グッズとか生写真屋の屋台は見ないけど、オペラグラスと何故かサイリュームを売っている屋台があった(^^;
田安門への車止めからダフ屋がいっぱい群がってくる。”お兄さん、券ない?余ってる?”と薄暗いせいか男に間違われつつ何人にも声をかけらる。田安門をくぐるとグッズ売場への長い行列の最後尾。ピンクの象さんグッズをもうちょっと欲しいんだけど並ぶのやだしと横目で見つつ、そのへんをウロウロ。場内に6:35頃入る。女子トイレに並ぶ列が通路までかなりきていた。やはり女性が多いかな?
客席全体を眺める。ステージ裏の北と横の東と西の一部のスタンドは黒い幕で覆われている。あそこまでは客を入れたくなかったのかな?
私の席は1階スタンド南の最前列でステージのほぼ正面だった(^^)v 最前列とはいえ、スタンドとステージはそれなりに離れている。さすがにCoccoの表情までは見えないだろうけど、目の前に視界をさえぎるモノが何もないというのは素晴らしい! ここに座るのは数年前に谷村有美を見た時以来。その時は関係者席のまっただ中でお約束も何もできない雰囲気で非常にもどかしかった。
周りの客を眺めるとどうも関係者ではないようで一安心だけどちょっと残念(^^; もしかしたら絵理ちゃんとか見かけるかな?なんてチラッと期待してたので(軽薄爆)。
アディエマスが流れる中、上からアリーナを眺めていると濃い人たちらしい方々が話しをしていたり、中堅サラリーマンの二人連れが歩いていたり、思いがけない顔を見つけたりと楽しい。男女比はやや女性が多いくらいかな。
ステージは楽器と照明だけ。基本的にはクアトロと同じかな? でもクアトロにあんなに器材があったっけ?良く覚えてない。
白っぽい前掛けと三角巾をつけたスタッフが器材の調整をしていた。アディエマスの荘厳な音が客を威圧するように大きくなったのが7:15くらいだったかな? ”おぉ、くるぞくるぞ!”と狂おしく血が沸騰しそうになる。
暗くなった中、まずバンドのメンバー、そして長い髪の白っぽいほっそりした人影が現れる。アリーナの客は立ち上がる。私を含めスタンドはほとんど座っていた。
オープニングの「けもの道」。照明が効果的な大きい会場の後ろから見るCoccoのヘッドバンキングは美しい。頭を上げ髪を後ろに放り出すように流し、すっと顔を前に向け歌い出す。こちらに向いたCoccoの声を聴いた瞬間、幸福感が胸に拡がる。カッコいい〜。しょっぱなの声がクアトロで見た時より、ずっと安定していて良く出ている。
クアトロでは見ていた角度からあまり気づかなかったけど歌う時にCoccoの左手が忙しくじっとしていない。上げたり下げたり、手を開いたり握ったり。左右の緞帳にCoccoの影が映っていたのに気づいたのは何曲目だったかな?シルエットと後ろ姿好きの私としてはとても嬉しかった。
「濡れた揺篭」の激しい動き。客席はほとんど棒立ち、でも身体を揺らしている人々もぽつりぽつり見える。
攻撃的な何曲かの後で「風化風葬」の”忘れるから”という歌詞と明るい音が耳に残る。安直な連想だけど矢野顕子が歌う「素晴らしい日々」の歌詞みたい(^^;
続く「樹海の糸」、Coccoの声は伸びやかで心地よい。このままどこまでも連れていって〜などと思う。
シンプルな白いノースリーブのワンピース(クアトロと同じかどうかは不明)を着たCoccoはいろんな照明の中で神秘的にもリアルにも浮き出る。手足がとっても長くて細い。自分と同じ人間なのかなぁ〜?全体のバランスが非常にとれている身体。細いけどたくましい肩や腕の筋肉の盛り上がりとしなやかな動きが良く見えた。体力はかなりあるんだろーなーと思う。
正面から見て、Coccoの歌い方は基本的にすっと立った状態で膝で縦に動くか(激しい時)、そのまま棒立ちで歌うかのどっちかに大別できるのだろうかなどと思ったりした。
ヘッドバンキングの時、左右に揺れはするけれど横の動きはほとんどない。立ち位置を動くことはほとんどない。
#正面で見ることができて本当にラッキーだった(;_;)。
”やっと東京に戻ってこれました。ただいまございます。”という最初のMCを聞き、クアトロで”これから気の遠くなるようなツアー...行ってきます。”と言ってたなー、と思い出した。客席からお帰りって声が返ったっけ? ”ただいま”って言ってくれたことが私は嬉しかった。味のあるCoccoのMCは暖かさが伝わってくる。武道館ネタを期待してたら、”この1ヶ月はアイドルみたいなスケジュールでよ、アイドルあっちゃん。最近のアイドルは歌って踊れないと。初めて振り付きの歌があります。恥ずかしいから黙って聴いといて。”と全く予想もしていなかったことを言って、振り付きの歌をほとんど地声でのアカペラで披露してくれた(^^)。残念なことに歌詞はほとんど覚えてないけど、”ぶす〜、”とか”胸”とか自分自身のことらしい歌だった。脚を開いて肘をグッと横に付き出したり腕と手をクイクイっとちょっとギクシャクした動き。そして”お粗末!”という締め。さっきまで激しい歌や美しい歌を淀みなく歌っていた人とはまるで違う人みたいな声と動きだけど、これもCocco(こっこ)なんだよね。
清楚なワンピースと長い髪、ハッキリした濃い顔立ちが遠目からだと70年代に見たようなアイドルを思い出させたり。栗田ひろみ、リンリン・ランラン、あと1人名前が...。栗田ひろみという発想は大島渚の沖縄を舞台にした「夏の妹」での印象が強かったせいか?
MCの後、やわらかなアコースティックなアレンジの曲が続く。
「海原の人魚」での手拍子は嬉しくなかった(-_-; Coccoが間奏でカスタネットを叩く時は止んだのだけど。「T'was on my Birthday night」の声とアコギは耳にしみ通る快感。「ポロメリア」のあとCocco初体験者である私の連れはこういうアレンジもいいねと呟いた。スムースに”ワンツーさんし”で始まった「白い狂気」、そして青い照明の中で、柴田さん(私には彼は川本真琴のバックというイメージだが(^^;)の宗教音楽のようなキーボードで始まる「強く儚い者たち」。イントロの途中でそれとわかった客席から悲鳴のような声が上がる。やはり人気あるんだなぁ〜、私も好きだし(^^)。
2回目のMC
あっちゃんは連絡するのも電報使うアナログなんだけど、今回のツアーでは携帯電話を持ってました(どよめく客席(^^;)。一生懸命話しをしているCoccoにかわいーと客の声に
”今、携帯の話しなのになにが可愛いか?!”(Cocco、もっと言ったれと私は密かに思う(^^;)。
「Sweet berry kiss」と「遺書」の流れはもうもう胸キュン、うまい表現ができない(^^; 生で聴けて本当に嬉しかった。で、たぶん「荊」があった。リズムがおもしろい曲。そうそう”はだしでGO”に聞こえた!
”撃ち殺されたいの?”にゾクっとさせられる「カウントダウン」Music Station とは違う歌のような「星に願いを」、「眠れる森の王子様〜」とまたヘッドバンキングの嵐! こんなに激しくて大丈夫?という思いが頭をかすめたのは「かがり火」。
はぁはぁと息が切れる音をさせつつのメンバー紹介。客席によっては死角があるからと紹介するメンバーにステージの前まで来させる。でも、人によっては前まで来なかったような記憶が?
最後のMCは.....(;_;)(;_;)(;_;)(/_;)。こんなことファン歴2ヶ月弱で聞かせてもらっていいんでしょうか? なんてまっとうで正直な人なんだろう。ストレートなヘビーな内容なのにユーモアある的確な表現に感心もした。(エラソーな書き方でスイマセン、でもホントに感心したの)。
”ステージの上ではバンドの殿方がいて、あっちにもこっちにもスタッフがいて、目の前の人たちはあっちゃんのこんなくだらない話しを一生懸命聞いてくれて、いたれりつくせりでまさに姫状態です。でもライブが終わったらあっちゃんはただの沖縄の女でスーパーの前の自転車を倒しても誰も足を止めないしひとりで直します。”
笑うべきところではないのかもしれないけど泣き笑い状態で聞いていた。MC通じて言葉の使い方が素朴なんだけどCoccoの感受性の豊かさと深さが伝わってくる。ライブで安直な身内ネタ聞かされるのは大嫌いな私だけどこの最後のMCはそういう次元をはるかに超えて感動した。
”思い出はただ重いだけだったけど、思い出を力にして前に進める人になりたい。”と言っていた。どこへ行くんだろう。前に進むのに歌うことは必要なくなるのかな? 最後の”さようなら”っていつもライブで言ってるの?それとも今日だけ?ということは...?なんて頭の中でグルグルしながら「しなやかな腕の祈り」と新曲を聴いていた。
Coccoは歌い終わって、”God bless you.”とマイクを置くとステージから客席にバレリーナ式のお辞儀をしてくれた。それから客席に背を向けるかたちでバンドのメンバーとスタッフにやはり同じようにありがとうのお礼を上手と下手に。その後ろ姿、背中、長い腕、美しかった。そして投げKissを会場のいろんなところ、スタッフバンドのメンバーにくれた。こんなに投げKissが絵になる人って日本人であまり知らない。客席にちょっとだけ手を振って、舞台の袖に走り去った。
クアトロでなたでぶん殴られたような衝撃を受け武道館ではヴォーカリストとして幅の広さを再確認しつつ歌を作って歌わずにはいられなかったCoccoの内面と基盤が微妙に変化しているらしいと知った。
浅いファンである私自身は、彼女の内面が変化するしないにかかわらず、素晴らしい歌とパフォーマンスで魅せ続けてほしいという思いがかすめる。あの声と表現力なら、人の歌でもヴォーカリストとしてCoccoのものにして聴かせてくれるのでは?という、たぶん濃いファンの方々には見当違いのことを武道館でフっと思った。と同時に、こんなに素晴らしいライブを経験してあの空間にいることができた、短かったけれどもしCoccoが歌うことをこれでやめても、彼女のライブを見ることができなくなっても、それはそれで満たされた想いのまま自分で納得できると思いつつ武道館を後にした。
−以上−