Coccoライブ・ツアーin名古屋レインボーホール10・2 written by きいな
記憶が、そして感動が鮮明なうちに言葉として残したい。本当に記憶だけが頼りのレポなので、かなり曖昧かつ間違っている部分も多いと思うのです。現実はさておき、私の見たもの聞いたもの感じたことはこーなのです、それが全てなのです。だから皆様何卒お許し下さいませ。
雨の日にはCoccoを聴いて。昨日迄のお天気が嘘のようなどんよりとした天空、雨もポツポツ、そんな中私はグッズ販売の長蛇の列に並んでいました。物欲モード全開になってしまった私は並びはじめて30分後「済みません!Cセット(メモリアルセット&ボールペン&レターセット&お買い物袋付)にバンダナのAとBを一枚ずつ、それにボールペン単品で一つ!」とまるでマクドナルドのバリューセットを頼むがごとく(爆)叫んでいました。だって可愛いんだものピンクの象が。これでもかなり我慢我慢(マジ?)。
PM6:00会場入り、やっぱりレインボー・ホール(元々総合体育館ですからね)はでかい。ステージは楽器類などの機材のみのシンプルさ。三角巾にエプロン姿(物販で扱っていた白地にピンクの象が描かれたやつでしょうか?)のスタッフが調整等をしながら動き回っていました。まるで給食当番のように見えたのは私だけ?(笑)。男女比は3:7で女性の方が多かったかな?私のような初生Cocco風の人が多かったように思われました。SEが止まり、PM6:46ライブ開始。アリーナ席の人々が総立ちになる
しょっぱなから『けもの道』。身体を苦し気にに折り曲げ、しなるように髪を振り乱すCocco。胸元迄ある髪が生き物のように、波のように揺れる。「おおこれが噂のヘッド・バンキングかあ!」と訳も無く感動。声はCDで聴くよりも重く低く太く力があるのが意外でした。もっと繊細で細い声というイメージがあったもので。『濡れた揺篭』でもこの勢いは変わらない。挑むように放たれる声、なんつうか自らをギリギリ崖まで追い詰めて、いきなり突き落とすような歌い方だなあと感じました。若しくは喧嘩を売っているような歌い方(笑)。
『水鏡』は正直辛そうでした。音程が安定していないような、息切れしているような、肩に余計な力が入っているような・・・。で『熟れた罪』があって(多分)、『風化風葬』という題名らしい曲。周りの人達は知らない曲に「あれ?」という感じ。バックの音が強いせいか上手く歌が聞き取れなかったです。『樹海の糸』は個人的に好きな曲なので、聴けて良かったです。「〜わあ♪」「〜ならあ♪」「〜ようにい♪」の語尾ののびやかさがとても豊かな印象。
この辺でちょいとMCがあったような(会話の内容は以下順不同です)嗚呼それにしてもCoccoの微妙なイントネーションは再現出来ない!という訳でこれから先のMC部分は多少私の翻訳入ってます。
「名古屋だぎゃー」
(ここで会場笑。そして「本当にああいう喋りなんだ」と私の周りでは驚きモード?
のざわざわ&囁き合う人々)
「名古屋は2年ぶりだけど、でもラジオがあったから久しぶり?この2年でメンバー
の平均年齢も上がりました」
(「こっこーこっこー」と会場から声が飛ぶ)
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『海原の人魚』Coccoのカスタネットが愛らしい。私はCoccoのこのほにゃららでふにゃららな歌い方も実は好き。それは『白い狂気』もそうで(歌詞の内容はかなり怖いですが)して、根岸さんがサビの「ほ〜ねもかわもはぎとって〜」でささやかにハモッている部分が可愛かったです。でも会場からこの2曲で手拍子が入ったのは、なんだかなあ〜って感じ。個人的に一番歌が聴けたなあと思ったのは『'Twas
on myBirthday night』。英詞が自然、Cocco声の良さが非常に分かりやすく出て、安心してじ〜んと出来る。これが私的に今回のbestでした。
『Sweet berry kiss』でも思ったのですが、Coccoは他アーティストのカヴァー曲はやらないのでしょうか?所謂スタンダード・ナンバーとか歌ってもかなりいけるように思いました。えっとこのあたりで『ポロメリア』(ヴァイオリンの音色がせつないヴァージョンでした)や『強く儚い者たち』(アレンジがかなり違うせいか、最初何の曲?と戸惑いました)や『遺書』があって(この曲は私の思い入れ強すぎて、まともにステージが見れませんでした)、でやや長いMCがこの辺のどこかで入ってました。
「2年前まではあっちゃんだったけど、今は姫と呼ばれてます」
(ここで会場から「姫〜姫〜」との声や、「こっこ〜こっち向いて〜」
の声がかかる)
「えっ?ふにゃっ?」
(と声がかかる方向に顔を向けると、また別方向から
「こっこ〜こっちも〜」と声がかかる)
「えっえっ?名古屋は質問が多いなあ〜」
(ここで「かわいい〜」の声)
「かわいいってゆうなあ〜(多少照れぎみに)」
(ここで「味噌カツ食べた?〜」の声)
「みそかつ?みそかつって何?知らない(根岸さんに尋ねる)
トンカツに味噌かけたもの?ひつまぶしは食べたけど」
(ここで「こんど食べて〜」の声)
「だいぶお腹空いてきたから(とお腹を押さえる)この打ち上げに・・・」 |
で、『荊』らしき曲。「あなたは私を守ると言って/それでも私はひとりだとおもう♪」の部分は聞き取れてひとり思い出しダウナーに入る(爆)。あっ私にも「はだしでごー」に聞こえました(笑)。そして『カウントダウン』振り絞るように歌うCocco、『星に願いを』ずずずずっと底から響くような声と音、この辺になってくると前の人の椅子ににつかまりながら私も上下に揺れてしまう。場所が場所なら私も髪振り乱したい(爆)大半の人は棒立ち状態だったのが意味無くむかつく(おいおい)しょうがないので足でリズムをとって小さな声で一緒に歌う私。
そのまま怒濤の『眠れる森の王子様』『かがり火』へと続く。最初のように髪振り乱し上下左右に揺れるCocco、その姿が左右緞帳(壁?)に影絵のように大きく写る、時々ギター担当の人の姿と重なるように揺らぐ。逆光を多用した照明のせいか、何度もあの細く長い腕と首がシルエットとしてステージに浮かび上がる。全速力で最後のスパートをかけているような、安定感とか上手くとかキレイにとかかなぐり捨てているような危機迫るような歌声に唖然としてしまう。えっとこの間でかなり長いMC
「名古屋は2年ぶりですが、この前は名古屋の言葉を教えてもらいました」
「いらないものはコメ兵へ」(私個人的に爆笑^^;)
「いや〜あっちゃんのマネージャー名古屋出身なんだけど、教えてもらった歌地元の人に通じなくて」
(ここで「うたって〜」の声)
「CMもあきのようこに変わって、ほら(マネージャー)年とってるからジェネレーションギャップがあるみたいで」
(また「うたって〜」の声&拍手)
「え〜白・黒・抹茶♪」
(会場から「ういろう」の声)
「しってる?」
(「知ってる〜こんど食べて〜」の声)
「今マネージャーが後ろの方で泣いていると思います」(爆笑)
「今日朝テレビを見たら、再放送?閉会式?オリンピックが終わってました。このツアーはちょうどオリンピックと重なっていて、皆携帯(i-モード?)のサッカーの結果に一喜一憂したり、控え室にテレビがあろうものなら、皆かぶりつき。あっちゃんは冬のオリンピックが好きなので、夏はちょっとと思っていたんだけどはまりました。こんどからツアーをやる時はオリンピックのようなイベントの時は避けようと思います。2年後にはあっちゃんの好きなアイススケートもあるので頑張ります。」 |
最後に『しなやかな腕の祈り』と『未発表曲(「羽根〜lay down my arms」らしい?)』やっぱり綺麗な曲だと再認識。あれだけ大暴れ(?)したにも関わらず、高音がすっと出てくるのはプロだなあと、勿論かなり疲れているのでしょう中盤ほど安定して聴かせるって状態では無かったですが。この曲を歌っている時のCoccoは一種神々しい感じがして、”聖母こっこ”と呼びたくなるくらいでした。歌が終わった所でステージにマイクを置き、左右、真ん中と、バレリーナ風のおじぎをして、駆け抜けるようにステージを去るCocco。演奏はしばらく続くが、スリップ・ドレスの白色と揺れる長い髪がが残像としていつまでもまぶたに残ったまま、アンコール無しでライブは終わり。PM8:44。
外は本格的に雨が降り出し、何処かに”いっちゃった”私はJR笠寺駅と反対の方向へと帰ろうとし(しかも傘もささずに)自分でも「何やっているんだあ」と呆れてしまいました。それだけ魂抜かれたということでしょうね(笑)。
余談:ちなみに私は家に帰ってから髪をほどいてから(Coccoの長さには10cmほど足りないのですが、一応ストレート・ワンレングスのロングヘアなので)『けもの道』にあわせて、真似してぶるんぶるんと振り回してみたのですが・・・頭はクラクラするし、気分が悪くなってしまって終わりでした(爆)。でもCoccoのライブを見て真似をした人は絶対私以外にもいる!と思うのですが・・・ロングヘアの方、是非この風圧(髪圧?)を感じて下さい、想像以上でっせ。
setlist
- けもの道
- 濡れた揺りかご
- 水鏡
- 熟れた罪
- 風化風葬
- 樹海の糸
- 海原の人魚
- 'Twas on my Birthday night
- ポロメリア
- 白い狂気
- 強く儚い者たち
- SweetBerryKiss
- 遺書。
- 荊
- カウントダウン
- 星に願いを
- 眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜
- かがり火
- しなやかな腕の祈り
- 未発表新曲
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